導入
ディズニー(DIS)の株価は、コロナショックにより今年の最高値から35%減少しました。
これは5年前にタイムスリップした価格と同等株価ということになります。
長期投資家であればこの下落を購入機会と捉えてみても良いかもしれません。
今回はディズニーがコロナショックの影響を受けた下落相場だろうとも、いずれ回復すると確信できる理由に迫りたいと思います。
ディズニービジネスの全体像
ディズニーランドはコロナショックの影響によりパークとホテルを一時閉鎖とする判断を下しました。
これによりメインとなる収益がゼロとなりました。
さらなる追い打ちとして全世界同時不景気のご時世で、広告事業(テレビCM等)による収入も減少することが予想されます。
こうした現状を見せつけられてしまうと、短期的にディズニー株を保有する理由が見当たりません。
しかし、ディズニー株はあくまで長期保有を見据えた上で購入を検討する銘柄であることを主張したいのです。
ディズニーというコンテンツはエンターテイメント業界の絶対的な王者であることは、全世界の人類が認めなければいけない事実でしょう。
ディズニーはその歴史の中で、数多くの価値あるフランチャイズとキャラクターの知的所有権を生み出してきました。
ディズニーは知的財産を中心にブランドを構築し、複数のプラットフォーム(映画、テレビ番組、おもちゃ、パーク、オンラインゲームなど)を通じて同時に収益化しています。
今はオンラインの時代です。
ディズニーはディズニープラスというオンラインストリーミングサービスを提供しています。
ディズニープラスが強いのは、スポンサーを仲介せず、ディズニーが直接サービスを展開している点です。
これにより収益性を高めることができ、長期に渡って一貫した収益成長を生み出す可能性が非常に高いのです。
次の表は、ディズニーの今後数年間の平均収益見積もりとそれらの見積もりによって見通される価格対売上比率を示しています。長期的な成長に対する保守的な仮定(コロナショックによる景気低迷)の下でさえ、ディズニー株は非常に魅力的に評価されているように見えます。
当然ですが、見通しには大きな誤差が発生する可能性を否定できませんし、現在のコロナショックのような状況ではその誤差はさらに大きくなり得ます。
ただし、この表の大事なポイントは、将来の収益を正確に予測することではなく、長期的な財務実績に関する合理的な仮定に基づいて株式が魅力的に評価されるかどうかを評価することです。
コロナショックという特殊なケースによりディズニーは最高値から35%も減少し、会社の評価履歴の最下位にある評価比率で取引されるため、現時点では良好なエントリー価格と判断できます。
まとめ
ディズニーはパーク営業部門と映画部門が、自社の収益のうちの50%を占めています。
この2つの部門は衛生危機の影響をモロに受けやすく、事業継続には大きな懸念があります。
パークの閉鎖により2020~2021年の収益は2019年を下回る可能性が高いですが、これこそタイムマシーンで過去に遡って株を購入することと同じであると考えることもできます。
コロナショックは稀なケースであり、決して永続的なものではなく一時的なものになることは分かっています。
今後数年の間に新しい伝染の波があったとしても、世界は拡大を遅らせるために必要な対策(薬物、治療、およびヘルスケアシステム)とその全体的な容量に関して、遥かに強力なツールで準備されるでしょう。
現在、ワクチンを見つけるために世界中で前例のない金額と無制限の人間の脳力(能力)が働いています。このタスクに割り当てられた膨大な労力を考慮すると、それほど遠くない将来にワクチンが利用可能になる可能性は非常に高いです。
ワクチンが完成した段階でのディズニー株ポジションが評価される時、その価格は最高値以上に上昇する可能性を誰も否定することはできません。
向こう1~3ヶ月程度で株価に何かが起こる可能性があり、コロナウイルスの危機の全体的な進展が、この期間のリターンの主要な推進要因になるでしょう。一方、今後1〜3年で、コロナウイルスの危機が過去のものとなり、ディズニー株が現在の価格から魅力的なリターンをもたらす可能性が高いです。
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