導入
インデックス投資の基本理念は「インデックスの利回りを上回る個別株の選定は困難を極めるので、インデックスを構成する全ての株を保有することでリターンを得る」というものです。
ウォーレン・バフェットも自分が死んだら、妻の財産をS&P500インデックスに投資するよう遺言を残しているというのは有名な話ですよね。
インデックスの中でも低コストにこだわり抜いたのがジョン・ボーグルです。
彼は1974年に世界で初めての低コストインデックスファンドを作り出した、私にとって神様のような存在です。
そして、それは多分、長期投資を実践しているあなたにとっても同様であるはず。
以前にも紹介しましたが、バンガード以外の証券会社はみな全て顧客(投資家)に多大なコストを負担させ、証券会社ばかりが儲かる仕組みになっていました。
(実はそれは現在も変わっていませんが……)
そんな証券会社だけが勝つ投資市場に一石を投じたボーグルを讃えて、彼の功績を振り返ってみましょう。
ボーグルによって暴かれた証券会社のズル賢さ
証券会社が投資家達にばかりコストを背負わせ一人勝ちする姿を憂いたボーグルは、1979年にS&P500に連動するインデックスファンドをスタートさせ、同時に個別株の銘柄選択や投資アドバイザーの存在は無意味であり、ただ闇雲にコストを高騰させる要因でしかないと声明を発表したのです。
これには他の証券会社の人間が黙っていませんでした。
彼らにとってみれば自分達はただ手数料をかすめ取る悪党だと言われてしまったようなものです。
こうしてボーグルが糾弾されること数年。
少しずつではありますが、ボーグルが掲げたインデックス理論が正しいことを証明する実績が積み重なり始めてきました。
それとは反対に、やれ信託報酬料だのやれアドバイザー料だのとコストを上乗せしていたファンドが、ボーグルインデックスの利回りに遠く及ばない事実も、投資家に対して明るみに出始めました。
このままでは顧客を全てバンガードに奪われると察した多くの証券会社達は、渋々ながらバンガードと同レベルの低コストインデックスファンドを展開することに。
こうした会社のサービスに顧客を満足させようという気は微塵も感じられないので、投資先はバンガードが唯一無二の最適解であると、ここで再び念を押しておきましょう。
3700と4600
ここで面白い数字を見てみましょう。
アメリカには上場企業が3700社あります。
それに対して4600の投資ファンドが存在しています。
株式に投資するファンドはそれらが投資している株式の銘柄より多いのです。
市場は厳しい競争社会です。
その中で全ての企業が日々顕れては消えていきます。
市場の入れ替わりです。
そうして力の無い企業は沈んでいき、結果を出した企業だけが生き残ります。
市場はこうして常に右肩上がりの成長を遂げるのです。
そして企業が入れ替わるということは、ファンドも同時に顕れては消えるということです。
ここで、勢いがあるからと言って新興ファンドに騙されてはいけません。
これらのファンドは、それを提供する証券会社だけが儲かり、あなたの財布が膨れることは99%あり得ないのです。
まとめ
インデックス投資の難しさは「あまりにも淡白でありすぎる」ことに尽きる気がします。
つまらないが故に、個別株やなんちゃらセクターETFに手を出してしまいがちです。
それ自体が悪いこととは思いませんし、他人の投資スタイルに文句をつけることなど何人たりとも許されることではないでしょう。
私の目標はあくまで「60歳までに1億円」なので、そのゴールに向かうレーンとしてアメリカ株インデックス投資が最適解と思っているだけです。
そして、実現の近道として低コストであることが最重要ですので、バンガードファンドを選択するというだけのこと。
・低コストであること。
・アメリカ全体への投資であること。
この二つの柱を守ることが、私のルールです。
ルール内でなら、高配当ETFなんかにも手を出したり出さなかったりしていますよ(笑)
ボーグルがなぜ認められるようになり、今でもその名を馳せているのか。
じっくり考えれば投資の最適解に近づけるはずです。
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